新曲誕生物語 2

いよいよレコーディング当日。

この日は、チャンゴ、ケンガリ、ヴォーカルを担うチェ・ジェチョル君、篠笛の田中さん、ベースの野中さん、ドラムス小林さんの 4名での演奏となった。

まず、チャンゴ、篠笛、ベース、ドラムのバンド部分の録音が行われ、エンジニアのヤスキさんがだいたいのミキシングをしたところで、皆で聴かせてもらう。

この時、テンポの違うものを2種類レコーディングしてあり、その日に参加していた私たち演出メンバーでどちらにするかを選んでほしい、ということになっていた。 

 

ひとつは、木蓮本来の「笑い神楽」の演奏方法(篠笛の田中さんのリズムで紡ぎだされるテンポに、バンドの皆が合わせる)で録ったテンポの速いもの。

もうひとつは、ドラムの小林さんが、はなこりあの踊る姿を頭でシュミレーションしながらリズムを作ってくれたもの。

仮に前者を1、後者を2とする。

 

聞いてみると、どちらもそれぞれに本当に素敵で甲乙つけ難い。

1は、ノリの良さが際立ち、曲をかけるだけで自然に体がリズムを刻む。

しかし、踊るにしては早すぎる気がする。

2は、ほぼ一定のリズムを刻みながら、篠笛がゆったりと綺麗に入っている。

(演奏した田中さん自身は「この速度でいいの?」との想いを抱きながらだったらしいが)

また、テンポも踊るイメージが湧きやすい速度だ。

 

その時、すでに23時をまわっていたが、どちらを選ぶか?を、私たちはすぐに決めることができなかった。

 

と、ジェチョル君が

「じゃあ〜、2曲ともケンガリとヴォーカルを入れて作っちゃおう!!持ち帰って踊ってみてよ。それから決めたらいいじゃん。これは、まぁ〜小林さんの提案なんだけどねー。」

と、通常ならあり得ない提案をしてくれたのだ。

 

え!!

だって、2回ヴォーカルを入れ、2回ケンガリを入れる手間を、なんてことないようにやってくれようとしている!?

嬉しいのと、ありがたいのと、お願いしちゃっていいのか?と、様々な思いで固まりつつも、

「ありがとうございます!!!!よろしくお願いします。」

と、思わず、みんなの口から溢れ出てしまった。

 

 

おかげ様で、テンポの違うものを2曲も制作して頂きました!!

今後の活用?範囲がぐんと広がり、図らずもワクワクが大いに増してしまったのでした。

 

こうして誕生した、はなこりあの新しい曲。

アーティストさんとメンバーが、ここまでコミュニケーションをとり、

思いを交換しながら作れる、ということは本当に稀有な経験であり、

チームにとっても誇らしくありがたい歴史になると思う。

 

さぁ、これからこの曲を、生かすも殺すも、踊り子ひとりひとりの情熱と練習次第。

踊り子がいなくちゃ、この曲は完成しない。

 

この夏、スーパーよさこいでの初披露に向けて、

熱い練習がはじまる!!!

 

新曲誕生物語 《完》


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お待たせしました。完成した新曲を聞いてください。

このPVは1の速いテンポのバージョンです。


♪クリック♪

『はな神楽』〜レコーディング風景PV〜

(7/24に全体MLに配信したパスワードが必要です。はなこりあメンバーのみ閲覧可能!)




レポート:演出チーム とろろ、さっこ

| 新しい曲と踊りのこと | 14:32 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

新曲誕生物語 上

はなこりあの出演したイベント「多文化フェスタ」に演舞を見にきてくれたり、芝居「ちゃんぽん」の練習時に音遊びワークショップをしに来てくれるなど、はなこりあとのコミュニケーションを十分にとりながら一緒に楽曲を つくる、ということに最大限の力を注いでくれたジェチョル君。

音楽に関してはド素人の私たちを相手に”一緒につくる”ことが、いかに大変なことか…。

恩返しできないほどの感謝で、いつも胸がいっぱいになる私たち。


そんな打合せを幾度となく重ねたのち、ついに最初のサンプル版が届く。

「おほほぉぉっ!かっこいい!体が勝手にうずうずしちゃう〜♪。

すでにそこには、ジェチョル君へも伝わっただろうはなこりあの想いと、私たちが「よさこいアリラン」を 踊ることの意味がしっかり表れているように感じた。


今回の新曲は、もともと木蓮のオリジナル楽曲である「笑い神楽」をベースとしている。

もう5年以上も前に、篠笛奏者の田中さんが作曲した、木蓮ファンにはお馴染みの曲だ。

「なんにも決めてないんだ〜。」

と、ジェチョル君が口癖のように言うように、その時々で演奏するミュージシャンのフィーリングによって演奏時間も内容もバンバン変更!?というか、ありのままに演奏される。

まさにアドリブの洪水!!と言っていい。

ミュージシャンも、観客も、みんなの心を解放するためにあるような曲だと思う。

  

そして、この曲をはなこりあバージョンとしてレコーディングすることが決まった時、私たちはとても高揚した。

さっこを始めとするメンバーがこの曲にハマったのがきっかけで、『木蓮に新曲をお願いしたい!!』と、心に火をつけられた思い 入れの強い曲だったからだ。


もとは10分以上(いや無限大か?)もある曲を、よさこいイベントの演舞時間におさまるように、4分前後にまとめるという無謀に近い挑戦をお願いすることになる

また、アリランやよさこい節をどう入れるか?や、「笑い神楽」のライブなどから、どの部分を入れたいか?を、主にカンジェ、さっこが中心となり木蓮に伝える。


木蓮も、それを何度も何度も考え、調整して、練習をしてくれたのだ。

後に聞いた話だが、ベースの野中さんは、普段はあまり前には出たがらない寡黙な方だが、なんと、はなこりあを想像し自ら踊りながらギターを弾き、構成を考えてくれたそうだ。


次回は最終回、エピソード3下に続く。


レポート:演出チーム とろろ、さっこ
| 新しい曲と踊りのこと | 13:34 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

新曲誕生物語

◆エピソード2:先が見えたような、見えないような!?

「新曲を作ろう。」

その想いは2008年からずっと温めてきた。

しかし、なかなかチャンスが巡って来ず、やっと出会えた「木蓮」!!

097月から本格化、プロジェクト名は『ニュー踊り』 (←ツッコミどころだよ!(笑))

ソーラン節、エイサー、阿波踊りなどの日本の文化と、

アリラン、トラジなどの韓国の民謡や文化について語り合ったり、

どんな振りにするか?手具、小道具、衣装などについてもミーティングを重ねてきた。

 

0912月には、演出ミーティング にジェチョル君を招いて、

実際にチャンゴを叩いてもらいながらリズム遊びを試みる。

クンッタッカタンッとチャンゴリズムのなんと奥深く、耳触りの良いこと!!

その、たったひとつのリズムが聞こえるだけで、

ごく自然に足が地を踏み、体が浮きあがる。

「おぉ〜!!!チャンゴリズムいい!楽しい!

 これでみんなで盛り上がりた〜い!!。」 

 

その日の帰り、居酒屋で夕食をとりながら更に打ち合わせを続ける。

“最後は祭りになっちゃって、みんなで弾けちゃうのがいい!

男踊りと女踊りの掛け合いがしたい!

女性の声や三味線も入れた い!”

など、新しい挑戦を盛り込んだ意見が溢れ出す。

「これはワクワクするぅ〜!!!。」

 

ぽつりと、ジェチョル君は言った。

「具体的な曲の内容とか振りじゃなく、はなこりあの“想い”をもっと知りたい。

はなこりあには伝えたいものがあるんでしょ?

はなこりあが求める“よさこい”ってどんなものなの?」

ジェチョル君は、様々な問いかけを私たちに投げかけてくる。

今まで「よさこいアリラン」として踊ってきたけれど、

その本質をしっかり考えて踊ってきたのだろうか?


うぅ〜ん。。。すぐに、明確な答えは出てこない。

  

私たち自身も、もっとたくさんのメンバーの意見を聞きたいよね?ということで、

2010年1月 には全体に呼びかけて、演出担当以外からも、

ディナ、ひろちゃん、プク、しょうへいが参加してくれ、オープンミーティングを行う。

はなこりあで踊っている時のグッと来る瞬間や、

新曲を踊ってどんな気持ちになりたいか?

踊りにのせたい願いや想いとは?などを共有。

“踊っている私たちだけではなく、観客のみなさんもつい楽しそうで、

恥ずかしさも吹き飛んじゃって一緒に踊りたくなるような曲がいい

国境も関係なく、その場の自然な流れにのっていたら心もハナになっちゃった。”

そんな踊りがいい。

 

老若男女関係なく、大勢で踊り一体感が生まれる日本のまつり文化「よさこい」と、

たくさんの困難や壁が象徴的に表されていて、

朝鮮半島の人々の心に深く訴えかける民謡「アリラン」。

それぞれの違いを学び、認め合いながらひとつの踊りを創り、

それを踊ることで心までもわかり合いたい♪

そのために私たちは「よさこいアリラン」を踊っているのだ!!!

あらためて、はなこりあの意味をしっかり感じた素敵な時間となる。


ジェチョル君へは、きちんと伝わっただろうか?


〔エピソード3へつづく…〕


レポート:演出チーム とろろ、(さっこ)
| 新しい曲と踊りのこと | 13:35 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

新曲誕生物語

ついに完成した"はなこりあ"の新しい楽曲。

その新曲誕生までのエピソードを、
演出チームとろろによるレポートで3回に分けて連載します!
最終回にはついに…新曲のベールがはがされる???
最後までどうぞお楽しみに


 ◆エピソード1:〜木蓮〜チェ・ジェチョル君との出会い

2008年9月のある日、
日韓交流おまつりの演出担当だったさっこは、
ソウルのサムルノリチームとのコラボレーションについて考えていた。

「演出として現地で指示を出すためには、
もっとチャンゴのリズムを勉強しなくちゃマズイ…。」
と、韓国のリズムのひとつ“フィモリ”をYouTubeで検索してみると、
出てきたのが「木蓮」というバンドのライブ映像。

日本と韓国の音色とリズムが見事に融合されていて、
心が湧きあがるようなリズムにすごいワクワクした♪

「ぜひ、この人たちと繋がりたい!。」
と思い立ち、すぐにメールを書いた。

“はなこりあです♪”

ジェチョル君へ、さっこのラブレター作戦がはじまる。

 
その後、谷中ボッサでのソロライブにも出掛けて行き、
あらためて「先日、メールをしたものです」って、はなこりあリーフレットを渡した。

けど、その時は「ふーーん」と、ちょっとつれない感じのジェチョル君。

それでも、音遊びやライブなどに何度も足を運んで、
彼らのリズムに踊り狂う姿を見せるうちに、だんだんと顔を覚えてもらうようになる。


「次の新曲は、木蓮にお願いしたいんです。」
何回目かのライブ 後に、初めて具体的に伝えてみる。
 
すると、ジェチョル君が、
「まずは一緒に遊んでみようっか!!」


そうして、2009年1月の
『はな場スペシャル〜木蓮と音遊び〜あらゆるネジをぶっ放せ!!』
という「はなこりあ」×「木蓮」のコラボ企画がめでたく実現する。

ジェチョル君の脱力感たっぷりMC、しかし本気のチャンゴ演奏。

篠笛の田中さん、ベースギターの野中さん との絶妙なやり取りに魅了されながら、
参加した多くのメンバーが歌い踊り笑い、
自分を解放して楽しめる最高のイベントとなった。

 
木蓮のチャンゴと 篠笛の融合
(木蓮はベース、ドラムもありそれだけではないけどね。)、
そしてそこで生まれるこの一体感は、
まさにはなこりあ のコンセプトと言ってもいいのではないか!?

これほどハマったバンド木蓮、そしてジェチョル君との出会い!

いよいよ念願 の、熱い想いを練り込んだ新曲づくりへの扉が開かれる!!!



レポート:演出チーム とろろ、(さっこ)
| 新しい曲と踊りのこと | 13:51 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |

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